2007年7月24日火曜日

新橋 もつやき「カミヤ」

火曜日、
なんだけど、
全然がまんできなくて、
ふらり。



新橋のもつやき屋。
安い。
焼き鳥盛り合わせ10本、800円。
酒、200円。
ここ、いつもサラリーマンでごった返している。
店飛び出して、外にもビールのケースを台にした席あり。
小さな店だが、店中、すごい喧騒の店。

以前に一度、来たことがあるが、
一人でくるのははじめて。

まずは、ビンビールと焼き鳥盛り合わせ。



焼き鳥安いが、値段相応に小さい。



けど、これがいける。

盛り合わせ、計10本なのだが、
5本づつ来る。
粋な計らい。

5本で、ビンビールをちびちび空け、
次の5本を酒でやる。

周りの一人できてるおっさん、サラリーマンを観察。
ふむ、まずはガツ刺を頼んで、
ホッピーでちびちびやるのが流儀のよう。学習。
今度はそれやろう。

今週はテンションがあがりすぎ、
でも、それも今日まで。

新橋駅で、ドクター中松と握手。
生まれてこの方、選挙行ったことないけどね。

2007年7月23日月曜日

大門 一杯呑み屋

月曜日、
だけど、
我慢出来ず大門でちょいと一杯。
んで、また当たり。

こんなんで



こんな感じ。



座るなり、初老の店主に

「お兄ちゃん、わからんかったら聞いてな」

と言われる。
ふふ、ぼちぼちわかってるよ。

瓶ビール、ポテトサラダと唐揚げを注文。

「唐揚げ、揚げたてだからおいしいよ」

と言ってチンしやがる。



可もなく不可もない味。
一杯飲み屋の好条件。
ポテトサラダの感じで、実はその店がわかるんだよな。
これも超俺流。

もち14インチテレビあり。
NHK、キリンの子供登場。

「かわいいわね」

とお母さん。

もう一人の客、おっさんも

「かわいいね」

オレは言わないよ。

帰り際、やたらと忘れものがないか注意してくれる。
あたたかい老夫婦。
大丈夫。
忘れてもまた来るから。

2007年7月22日日曜日

巣箱づくり、沈黙の春の回復へ 



鳥の巣箱をつくる。
巣箱、どうして鳥だけ大事にするの?という声もある。
そう、巣箱をつくったことで、少なくなった鳥が多くなるということではない。
まして、鳥に偏愛した愛護でもない。
巣箱をつくるという体験を通して、自然のつながりを少しでも理解するため。

神奈川県藤野町篠原

かつてこの集落にはたくさんの野鳥がいた。
それが今少なくなっている。
種類によっては、沈黙の春状態。

鳥は1種であるにもかかわらず、世界に約9000種類もいる。
世界中の各地域の特性にあわせて多様に進化をしてきた生きもの。

鳥に必要なものは、3つ。
餌、子育ての場所、ねぐら。

餌は、木の実、昆虫、蛙、ヘビ、魚、動物と種類によってさまざま。
子育ての場所や、ねぐらは人間にとって家のようなもの。必要。

鳥の餌が減っている。水田の減少。蛙を中心とした鳥の餌となる生物の減少。
藤野、昔は見渡す限り山の中腹まで水田であった。
現在、気づかないくらい跡形もない。

子育ての場所、ねぐらの減少。
どんな木でも鳥の家になるわけではない。
鳥が好むのは、樹齢を重ねた、中が空洞になっている木。
古い大きな木。
昔、薪炭として森を利用していたころは、古い大きな木は、伐らなかった。伐る必要がなかったから。
現在、植林のため、管理しやすいとの理由で伐られた。

鳥の巣箱の必要性。
巣箱をつくるだけでは、鳥が増えることはない。
巣箱をつくることで、鳥の減少からつながる生態系の状態を知り、
そこを回復していくことが大事。

水田、恐るべし。
日本の里山。


藤野の子供たちは、元気だ。
自由な想像力で巣箱をつくっていた彼らが
大人になるのが楽しみだ。

2007年7月21日土曜日

「赤沢-篠原の里」2007年7月21日

 
 

ルート

藤野駅から神奈川中央交通バスで赤沢下車
赤沢から徒歩約一時間で篠原の里に到着
※野犬出没注意(15分くらいにらめっこさせられた)

2007年7月20日金曜日

多摩川の変遷

博士です。

多摩川って面白い!

下流、中流、上流。どこから観察を始めても何かしらの生き物に出会えます。

この日もさっそくモクズガニのお出まし。川岸では夜にもかかわらずコイやテナガエビを狙って釣り人が賑わいます。

でも多摩川は今日までずっとこのような姿を見せていたわけではないのです。この川にも苦難の歴史がありました。

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2007年7月19日木曜日

かんだ串亭 煮込み



久々に、一杯やりたくてふらっと入った。
新宿線小川町駅を出て、靖国通りを少し入った飲み屋。

こうきた。



そして、こう。



好きな飲み屋の条件。

・寂れていること。
・客が少ないこと。
・店が汚くて、雑然とモノがあふれていること。
・14インチのテレビがあること。
・寡黙に仕事するマスター、時々煙草吹かすこと。
・女将さん、嫌味がなくて明るいこと。
・にごり酒が置いてあること。

あてはまった。

今日は一杯だけと決めてたので、
ビンビールと煮込みを注文。
50円プラスで煮込みに豆腐が入るとのこと。
もち、お願いします。



旨い。
東京に来て一年で、一番旨い煮込みだ。
やるじゃん、おやじ。
スジはトロトロで、味も甘辛く、ほどよい。
七味が生きる、豆腐も生きる。

店内には、新潟の地酒が豊富に揃う。
新潟出身?客との話で、地震の話が耳に入る。

女将さんに、今度、あのにごりを飲ましてくださいと約束して店を出る。

東京に来て一年。
いい飲み屋になかなか出会えなくて、消沈していた。
最近、いい飲み屋に出会えるようになってきた。
もちろん、店を前もって調べたりしない、口コミとかも絶対頼らない。
失敗しても、我流で、風の吹くまま、気のむくまま、ふらっとはいる。
肌の感覚が大事だし、そこは失いたくないから。俺流。

この街にも少し馴染んできたように思えた、
今宵の一杯。

2007年7月18日水曜日

地球大学vol.57「“海の森”魚のゆりかご・海藻の再生にむけて」

シリーズ「海洋」Ⅱ:第3回
“海の森”魚のゆりかご・海藻の再生にむけて
講師 山本光夫さん(東京大学 大学院工学系研究科)渋谷正信さん(水中塾主宰・渋谷潜水工業代表)

・日本中、そして世界中でいま“海の森”はどうなっているのか
・海藻が海洋生態系に果たす役割
・“陸の森”と“海の森”のつながり
・“磯焼け”のメカニズム
・ウニと海藻、地球温暖化の影響下で起こりつつある生態系の波乱

陸上で暮らす人間、地球環境問題に敏感なこの頃、森が気になる、植樹、大切。アマゾンのジャングルでは毎日、京都盆地と同じ大きさの森が消失している。Google Earthで見ようと思えば見える、可視化される世界の森の惨状。

陸上の森の状況に対して、私たちは海の中の世界で、今どういったことが起こっているのか、ほとんど知らない。じつは、日本で、世界の海で、海の砂漠化が進行している。陸上の森が消失しているように、海の森が消えている、海藻が失われている。あちゃぁ。

■磯焼け(海の砂漠化)
海藻(コンブとか)の群落-藻場が、著しく衰退、または減少している。
日本、世界各地で発生。
藻場の減少は、海の生態系(魚や貝)に影響を及ぼす。
人間の営み、漁村部の過疎化。





■磯焼けの原因
自然現象(台風、時化)
潮流変化による水温上昇
Feイオンの不足
ウニを代表とする藻食動物
栄養塩の不足
などがあげられるが、地域によって原因は異なり、複合要因のため特定できていない

■海洋の生物生産を支える鉄 フルボ酸鉄
森林では落ち葉が腐葉土になるとき、フルボ酸というものができる。雨が降ると土中にある鉄は水に溶けイオン化し、フルボ酸と結びついてフルボ酸鉄に。フルボ酸鉄は、植物が取りこむことができる鉄であり、海へと流れていく。
藻類にとって、鉄は必須微量金属元素の一つであり、植物プランクトンの光合成系や呼吸系における電子伝達、クロロフィルの生合成、硝酸及び亜硝酸の還元などに深く関与しており、藻類増殖に不可欠な元素である。しかしながら、藻類による鉄の摂取機構については、いまだよくわかっていないのが現状である。
河川の護岸、ダム、取水堰、海岸の護岸などによって、森の栄養分が海に届かなくなっている。

■藻場の消失、生態系の危機
樹木の消失=森の生態系の消失と同じ
藻場の消失=海の森の生態系の消失 魚、産卵できない

■磯焼けした場所への施肥
海岸に穴を掘って、人工的に生成したフルボ酸鉄を施肥し、(畑、農業のように)藻場の再生実験が行われている。
北海道増毛町舎熊の事例。
20~30年間の間、コンブの消えた海に施肥。8ヶ月でコンブ再生。3年後も順調にコンブの森が成長し続けている。


世界中で陸上の森が消えている。
内陸部での砂漠化が進行している。
可視化され、認知された環境問題。
それでもなお、消え続けている。

世界中の海で海藻の森が消えている。
海の中の炭素循環は、温暖化の抑制を担う重要な機能。
陸上の生物である人間は、海の中で何が起こっているのかは、なかなか見えない。

日本人は、古来から自然を里山、水田と人工的にうまく利用してきた。
それが、里山の放置、河川の護岸、ダム、取水堰の建設がもたらしたもの、海の森の危機。
現代の文脈の中で、新たに再生しなければならない課題の多さに、驚愕。あちゃぁ。

「藤野」2007年7月14,15,16日

 
 

2007年7月14日土曜日

2007年7月12日木曜日

地球大学vol.56「レジームシフト イワシの増減と地球の気候リズム」渡邊良朗

シリーズ「海洋」Ⅱ:第2回
レジームシフト イワシの増減と地球の気候リズム
講師 渡辺良朗さん(東京大学 海洋研究所 教授)


イワシがたくさん獲れる年と、ぜんぜん獲れない年がある。
何でだろう?
乱獲?
もちろん、それもあるが、
じつは、最近、気候変動とイワシの数の変化が関係していることがわかってきた。

まず、そのイワシや魚の暮らす海についてちょっと勉強。


海の基礎知識。

地球の表面積 5憶k㎡
海洋の表面積 3.6憶k㎡(地球の72%)
 太平洋 1.7憶k㎡
 大西洋 8千万k㎡
 インド洋 7千万k㎡
海洋の平均水深 3700m(富士山がすっぽり入る)
海中に届く光の深さは100m前後
海中で植物が光合成できる深さは20~30m前後

地球の7割の海で、海洋植物が光合成をしたり、普通の魚が生活する場は、海全体のほんの一部にしかすぎない。海は、ほとんどが深海で深海魚たちの世界。1970年ころまでは、地球上の生命はすべて太陽のエネルギーなしでは存在できないと考えられていたが、まったく光のとどかないところで、深海魚が、湧き出る硫化水素を糧に生きていることが発見され、海の生き物の神秘が明かされた。


海に生きる魚類の生態について少し。

魚類の種類は、約2万8千種といわれている。(わかっているだけ、今後もっと増えるだろう)

魚の卵、成魚、産卵のおおよそのデータ

     卵の直径 成魚  産卵数
マイワシ 1.5mm   23cm  3万
ニシン  1.6mm   35cm  8万
ブリ   1.2mm   100cm 100万
マグロ  1.0mm   300cm 1000万

哺乳類は、ふつう、身体が大きさに応じて、卵もおおきくなる。
魚、身体が大きいほうが、卵小さい。
そして、小さい卵で、たくさん産む。
が、1万個産んで1匹の成魚になるかならないかの世界。
また、カツオの例を見ると、稚魚のうちから、成魚になるまで共食いを繰り返す。
魚にとって、自分たちの卵は、自分たちの栄養分になっているのだ。


で、本題。

イワシの増減と気候変動について。


太平洋には、大きく分けてイワシが3ついる。
①カリフォルニア沖のイワシ
②チリ沖のイワシ
③日本の親潮と黒潮がぶつかり合うところのイワシ

この3つのイワシの大漁、不漁の時期が見事に重なっている。
原因は気候変動だとわかってきた。

1900年代にイワシがよくとれた時期は、



で、



海水温度が影響している。

しかも、この増減の幅は半端じゃない。

イワシは、昔から漁師の間では、
「イワシとドロボウは忘れた頃にやってくる」
と言われてる。たしかにその通りである。

イワシがたくさん獲れる、獲れないは、アリューシャン低気圧といわれるものに影響され、親潮の温度が低いと、温かくなったときに深海の栄養分が表層に向けて循環するため、その栄養を得たイワシがたくさん育つ、親潮の温度が高いと、温度差がなく循環も起こらないため、イワシも育たない。イワシに限らず、日本の太平洋沖の豊かな漁場はこの親潮のメカニズムと、黒潮とのぶつかり合いの成せるわざ。というのが、まぁ、かんたんですがイワシの資源変動と気候変動の関係なのである。

で、このことがわかったのがやっと最近。
だけど、1930年代のころは、イワシいくらとっても全部とってしまうまでの技術はなかったが、現代の技術では、ごっそりとってしまう。グラフ見ればわかるように。
ここまでわかっているのに、漁業は自分たちの生活のために、とってしまう。
温暖化で海面の温度があがったら、おそらくもっと違う影響がでるはず。

気候変動がわかるんだから、それにあわせた漁業をやっていかないといけない。
獲れない時はとらない、そして、獲れない時に漁師さんのくらしを支えられる仕組みをつくる。そういうことしなければ、イワシ、やばいかも。

人間は、陸の生きもので陸のことばっか考えてきたから、海のことまだまだ知らない。けど、食べたいし、儲けたいから獲る。農業や牧畜の考え方を海に置き換えても、海はまったく別物だから、通用しないわけ。養殖養殖って言うけど、漁獲量の5%にも満たないとのこと。自分たちで何かできると思ったら大間違い。しかし資源が豊富なのは事実。こんなけ人間いるし、貴重な場所だから、きちんとお付き合いするため、もっと海について知らなければならないんだろうな。けど、ロケット一発飛ばすのに300億の予算つかって、海洋研究にあてられる予算は、それ以下の微々たるものなんだって。宇宙から地球を見ることでわかることも多いだろうけど、地球の70%もある海のことも全然わからんのに、そりゃないでしょってね。

※ここでいうイワシはマイワシのこと。

2007年7月11日水曜日

盆栽だよ盆栽!

 
 

仕事の取材で、自由が丘にある「sinajina(品品)」という新しい盆栽を提案しているお店に行った。閑静な住宅街にひっそりあって、とてもお洒落で感じのいい店。

盆栽は、爺ぃがやるもんじゃないの。
最近若い女性の間で密かに流行しつつあるらしい。
しかも、バリバリ仕事しているキャリアウーマンの方が多いとのこと。

盆栽は中国発祥で、権力者が好んでつくらせたそう。
権力者は、自然を自分のものにすることで、満足した。
また、盆栽は生と死をテーマにしたものが多いとのこと。
権力者はそういう縮図が大好物だから。

だから、ホンモノの盆栽は超高い!
盆栽業界は、うん億円の取引きがされる世界。
一個売れれば、遊んで暮らせる世界。
が、奥が深く、50歳になっても若者扱いされる世界。
ただ鑑賞するだけと思っていたが、盆栽恐るべし!

アメリカでも流行っているらしい。
禅とか漢字とか、そういったものの関連で。

盆栽教室の体験をひととおり教えてもらう。
ここでつくる盆栽は、手のひらサイズのとてもかわいいものだが、
なめてはいけない。

自然風景を意識し、どこに何を植えるのか。
統一、安定、調和、変化、と考えることは山ほどある。

こりゃはまるね。
キャリアウーマン!
知的欲求を満たし、さらに自然を読み解く力が必要となる。

うむ、盆栽いいぞ!
これは、もっと広まるといいと思う。

写真の苔生すハリネズミくん、やばいでしょ。

2007年7月9日月曜日

テナガエビ!テナガエビ!テナガエビ![多摩川中流域~丸子橋]

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生きものバンザイ ~博士と僕のヘナチョコ自然観察記~
多摩川中流域編 スタート

2007年7月8日日曜日

野宿@田園調布



田園調布で野宿した。
といっても、酔っ払ってではない。
あくまで計画的に「田園調布で野宿」した。

多摩川、調布取水堰あたりで夜、護岸をもそもそと歩くテナガエビの大群を求めて。その模様は、また、博士と僕のブログ「生きものバンザイ」で詳しくご紹介します。

で、野宿したんだけど、テントなんて柔なものは、持たない。
公園の一角に、シートだけひいて、夜空を見上げて寝る。



虫?そりゃいるさ、わんさか。
土にも、周りにも、わさわさいるよ。
蚊、さされます。かゆいです。目が覚めます。
朝、夜が白んでくるとともに目が覚めます。
カラス、うるさいです。
それでも粘って寝ていると、
6時に公園には、早起きの年配の方たちが、
どこからともなくわんさか集まってきます。
ここは田園調布、おもいっきり白い眼で見られます。
そして、「キャンプ?」なんて上品に声かけられます。
なわけないよ、テントもないのに。

で、あとで、気づいたんだけど、
テナガエビ観察するために、
野宿するために、
揃えた装備が2万近くかかってた。
ちゃんとしたホテルに泊まれた!
あくまで計画的に「田園調布で野宿」した、つもり。

一応、広辞苑。

【野宿】野外で夜をあかすこと。露宿。

【露宿(ろしゅく)】戸外に寝ること。野宿。

露宿、いい。露の宿。

2007年7月4日水曜日

地球大学vol.55「サンゴは地球の警報機」佐藤哲

シリーズ「海洋」Ⅱ:第1回
サンゴは地球の警報機


■講師 佐藤 哲 氏 (長野大学環境ツーリズム学部教授、元WWFサンゴ礁保護研究センター長)
生態学者。東アフリカの湖で魚の研究をするかたわら、発展途上国の貧困について知る。
環境問題は地域経済をも考えて取り組む必要があることを知る。


■講義内容

・サンゴ礁の減少問題は、CO2の吸収が減り、地球温暖化を加速させるという側面だけの問題だけではない


・地球環境問題の解決は、グローバルとローカルの2つを融合させなければならない

グローバル…地球規模での解決策、当然利害が絡む、意思決定の遅延
ローカル…地域社会主体のボトムアップの取り組みが不可欠


・サンゴ礁の衰退

サンゴ礁とは、造礁サンゴという生物がつくる地形
サンゴ礁は熱帯雨林とならんで、生物が多様である
世界のサンゴ礁、約58%が危機的状況
数値にばかりとらわれてはいけない
いろんな原因が複合的に絡みあっているから、それをひとつひとつ地道に調べる


・サンゴを脅かすもの

自然現象(台風)
人為的な影響 陸域からの汚染(開発土壌の流出、生活排水、赤土、農薬、畜舎排水と富栄養化)
観光による影響 シュノーケリング(1000人で一気にサンゴ礁をシュノーケリングしたらどうなる?)
水温上昇(温暖化)による白化
2~3度気温上昇でサンゴ礁のほとんどが白化


・サンゴの白化とは

海水温上昇による、褐虫藻の離脱
石垣シラホの場合、30度以上の海水温がつづくと、サンゴは死滅崩壊
他の要因が良ければ、元気の良いサンゴは死なない
台風、昔からある、2004年の台風で石垣の枝状のサンゴがたくさんやられた
台風でやられるくらい、他の要因で弱っていたと思われる、原因はわからない


・サンゴと人のかかわりあい<石垣島>

建材
魚湧く海
いのちつぎの海
誇りと愛着
苦しい時に生活を支えてくれた海の記憶
歌、祭事、多様な利用
共有財産としての海


・忘れ去られたサンゴの価値

世代間での海の記憶の断絶
サンゴの海へのありがたみが失われるとともに、自然環境の悪化が進む
世界中で同じことが起こる、すなわち地域社会の文化の壊滅と自然環境の悪化


・サンゴ礁の保全と地域社会のボトムアップ

サンゴ礁を誰が守るのか?
国際社会か?
国か?
いや地域社会だ!
土着的知識と伝統的資源の利用
科学的知識や外来の制度の受容と活用
サンゴ礁に関わる文化を再興、継承することで地域住民の誇りと愛着を強化
地域住民のサンゴ礁に対する誇りと愛着の再定着化
経済的インセンティブ、価値創出


・世界各地の地域社会と失われた自然、文化の復興

わたしたちにできること
好きな地域をつくる
地域の動きに注目、人々の気持ちをよく理解する
特産品を買う
遊びに行く
一緒にできることに参加する


・人間が適度に介入し共存する形での自然、人間を含みこんだ生態系のバランス

文化
人の思いを尊重しよう


----->

地球環境問題は、グローバルな対応と、ローカルな対応を融合させて進めていかなければならない。そのためには、科学的、政治的な側面をよく学び理解する一方で、自然とのかかわりをもつ地域において、断絶された文化や知恵を先人たちの記憶から呼び覚まし、経済的にも存続可能なよう地域社会を再興していくことが大切だと思った。

京都議定書についても、第一線の生態学者から発せられる貴重な意見が聞けた。京都議定書は、国連気候変動枠組条約、地球環境問題に対して、世界の主要国が合意し、ようやくグラウンドデザインができたことに大きな意義がある。70年代頃に起こった環境問題ブームの頃には、そんなことはできなかった。アメリカが批准したからといって、その面だけをとらえて悲観してはいけない。この議定書は、温暖化に対して、先進国が責任をもつといったことを取り決めてもいる。もちろん、課題はたくさんあるが、とても勇気が湧いた。

2007年7月2日月曜日

「藤野」2007年7月1日

 
 

2007年7月1日日曜日

地球交響曲第六番


 


自然が音楽を創り

音楽が自然を謳う

自然を愛でる心

響きあう


この世の創世

流れる鼓動

感じる心

豊かな精神


音がある世界

音のない世界

音のない世界はない

すべて響きあい


聞こえる

はじまりから終わりまで

響きあい、響きあいたい

すべての存在