2007年11月7日水曜日

川越 蔵造りの街並み

川越は、蔵造りの街並みが残るところとしても有名。
美しい日本の歴史的風土100選というものに選ばれているくらい。

川越の蔵造りのキーワードはすばり、

耐火
耐震
耐水

享保5年(1720)に幕府の奨励で、
江戸の町に耐火建築として蔵造り商家が立ち並ぶようになり、
江戸との取り引きで活気のあった川越の商家もこれにならい、
蔵造りが建つようになったとのこと。
川越の蔵造りの特徴は、倉庫としての蔵でなく、
店舗を蔵造りとした「店蔵」であるところ。

そんな蔵造りが、道路をへだてて、ずらっと並ぶ。
ほとんどが確かに店舗。
川越名物のイモとか売ってる。
その他にも、炭専門店とかおもしろい店があって
歩いてて飽きない。



けど、
2車線の道路は、かなりの交通量があって
歩いているとかなりうっとおしい。
歩道と車道の段差がないので、
ぼおっと歩いていると、車に轢かれそうで危ない。
現在では、

耐車

が最も必要か。



でも、電線がない。これはやるね!



こんな風に、
2階部分と屋根がとても重厚な感じ。

明治26年(1893)に川越大火が起こり、
町の3分の1が消えたんだって。
現在の蔵造りの多くは、
これを契機に建てられたものだそう。

その中でも、
1792年に建築されて、いまも残っている
重要文化財である大沢家住宅を見学。



壁がモリってなってるのがわかりますか?
これは耐震のためで、
こういう風にモリってすることで、
揺れを緩和するのだそう。
すごいね、昔の人は。



川越の蔵造りの建物で
一番印象的だったのは、
鬼瓦がデカイ。
なんでこんなにデカイねんって
随分テンションあがった。
後から調べてみると、面白いことがわかった。

これは、鬼瓦がデカイからではなく、
屋根の最上部に壁のようにある「箱棟」というものが
そそり立ってるため。
川越の蔵造りの箱棟は本来の機能に加えて、
箱棟そのものの装飾性が高くなって、
過剰なほど巨大になっているとのこと。
この箱棟両端の鬼瓦の後ろの大きな高まりを
「カゲ盛」といって、
巨大化した箱棟の両端に鬼瓦を設置すると、
鬼瓦も巨大なものが必要になるので、
その整合を図るために、このカゲ盛を配して、
箱棟と鬼瓦の接合部にボリュームとバランスを
与えているとのこと。

この箱棟、カゲ盛、鬼瓦の感じが
今まで見たことなくて、
すごいよかったな。

この日は、天気もよく
この蔵造りの街並みと
空との感じもよかった。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

川越いいよねぇ。私も用があって9月に行ったよ。今までは菓子屋横丁あたりしか行ってなかったんだけど、蔵の町並みいいねぇ。面白そうなお店が沢山あった。

次回はお祭りの時に行きたいなぁ。

ふく さんのコメント...

■Ayakoさん
おお!9月に行ったんや。川越の蔵造りの街並みは独特な雰囲気でいいよね。ぼくも菓子屋横丁行ったよ。馬鹿でかい麩菓子が印象的だった。
川越祭りは是非見たいね。
ではでは。