2007年10月10日水曜日

これでいいのだは確信犯

TSUTAYAでDVDを借りて、久しぶりにバカボンを見た。

ご存知のあの曲でスタート。

 西からのぼったおひさまが
 東へしずむ (あっ、たいへん~)

 これでいいのだ
 これでいいのだ

 ぼんぼんバカボン
 バカぼんぼん

いいわけがない、、
太陽が西からのぼっていいわけがない。

DVD一枚に10作品も入ってる。
バカすぎて一度に続けては見れない。

タイトルもすごい。
「ヤッホーアッホー山へ行こう」
「バカは日本製がいいのだ」
もう、なんやねんやけど、これがただのバカのようで、ただのバカじゃないんだな。
バカボンのパパは確信犯なんだな。

「バカは日本製がいいのだ」

アメリカかぶれしたママの友達が家に遊びにきて、
自慢たらたらでママを困らせる。
話の伏線でパパとバカボンは、はじめちゃんが壊れたテレビを修理するのに
一度部品を解体したのをみて、解体することが修理と勘違いし、
テレビやら洗濯機やら何でも解体することで「修理だ!」といって夢中になっている。
この壊れたテレビの原因は、写りの悪くなったテレビを
パパが「テレビの中の人が調子が悪くなった」と勘違いしてテレビの裏側を開けて
「テレビの中の人」を探して壊す、知っている人は知っている有名な愛すべきバカシーン。

パパは、遊びに来た何でも外国製がいいという友達の、ライターやら服やらをどんどん解体していく。
毛のフサフサしたペットの洋犬も修理といって丸裸に。
最後には友達の外車を解体して、友達をカンカンに怒らせてしまう。
解体した車を元通りにして友達は帰っていくのだが、
部品が足りなくて走っていると車のパーツが徐々に外れて壊れる。

バカだから修理と解体を勘違いして、
何もかもバラバラにしてしまうのだが、
女友達の車を解体して、見送った後のパパの目つきは違う。
バカだけど、バカでありながら、常識人や自分や家族を不当に扱う相手に対し、
バカな行動で「してやったり!」ということをする。
そのときのパパの目や顔は確信犯の顔になる。

「バカは日本製がいいのだ」

バカボンのパパは常識に対して、
強烈に荒唐無稽なバカな行動で、
非常識を演じることで、
常識だけど間違った価値を転換し、
社会的に弱い者への愛を表現していると思う。
バカという行動での世直し。

こういうの好き。
西から太陽がのぼっても、いいかも。
鼻毛でものばすか。 


天才バカボンオープニング

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