2007年9月15日土曜日

素晴らしき哉、人生!

久々に、DVDで映画を見た。

素晴らしき哉、人生!」監督:フランク・キャプラ 主演:ジェームズ・スチュアート



最近の映画ではありません。1946年のハリウッド映画です。モノクロです。もう何回も見てるけど、馬鹿だからいつ見てもストーリー覚えてなくて、感動します。いい映画を何度も新鮮に味わえるから、馬鹿も捨てたもんじゃない。

フランク・キャプラという監督は、庶民、大衆の視点で、金持ちや権力者をくつがえす映画をよく撮っています。その頃の時代背景もあったでしょうが、キャプラは幼少時代、自ら貧しかったようです。そういう原体験は大事だと思うし、だからいい映画が撮れるんだとも思う。

この作品は、人生とは何ぞや!、貧しくても一生懸命に理想に向かって生きる!といったことを描いています。とある町の住宅金融会社の息子に生まれた主人公は、自分の輝かしいであろう将来に夢と希望をもって青年になるんだけど、父親が急に亡くなって、会社を継ぐことになります。この住宅金融会社は、儲けよりも貧しい人を救済するためにあるような会社で、善意のみで存在しているような会社です。要は、弱い者の見方。そういう会社を気にくわないヤツが、町にはいます。そう金持ち。何もかも手に入れたい権力者。狡賢いやつ。

物語の途中で、金持ちが何度もあの手この手で潰そうとしてきます。そのたびにくじけそうになるんだけど、主人公は損をしても自分が正しいと思うこと、弱い人の立場を守ることを貫きます。そうすることで、町の善意がまた味方してくれ、強い信頼が築き上げられていきます。物語の最後には、そんな主人公が、自分が生きてきたことを問わなければならないような、大きな問題にぶちあたります。けど、自分という人間が存在しなかった場合の町を見て、自分が生きてきたことの意味、大切さを知ります。そして、どうしようもない大きな問題も、町の人たちがみんなで救ってくれるのです。

最後のシーンに流れる、日本語でいう「蛍の光」がバチっとはまってて、僕はこの曲を聞くと別れというよりも、嬉しくなったりします。映画の内容はまた忘れてしまうんだけど、感情は覚えてるんだろうな。馬鹿なりに。

ちょいと自分の生き方、一生懸命やってることがうまく行ってないとき。フランクキャプラを見てみてください。元気になるかもです。他にも「スミス都へ行く」「群衆」なんかがおすすめです。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

一度観ておきたいと思っていた映画なんだよね。
いつか観ようと思います!